多くの大企業がデジタルプロダクトを立ち上げている。うまく展開している企業がある一方で、思うような成果が出ていない企業も多い。背景には、既存事業と同じ手法でデジタルプロダクトを企画・運営している現状がありそうだ。ともすると、プロダクトの立ち上げ(ローンチ)が重視され、その後の維持拡大という本来の目的が軽視されがちな傾向も見て取れる。
成功しているデジタル由来のスタートアップ企業と大企業のデジタルプロダクトは何が違うのだろうか。リクルートで「カーセンサー」などの従来の紙媒体事業をウェブサービスに発展させてきた反中望氏と、サプリメント販売と並行して運動記録を健康ポイントとしてためられるアプリ「Comado(コマド)」を展開するサントリーウエルネスの小林俊太郎・岩佐浩徳の両氏が、大企業で起こりがちな課題と解決策について語った。