宮腰光寛沖縄北方担当相「地理的有利な沖縄の可能性伸ばす」
【新閣僚に聞く】 --米軍基地をめぐり政府と沖縄県が対立する中、沖縄振興をどう進めるか 「政府の基地負担軽減の取り組みを沖縄の皆さんに丁寧に説明すると同時に、国家戦略として沖縄振興を総合的に推進する。本土から遠い地理的条件は不利とされてきたが、成長するアジアでは、むしろ有利だ。基地の跡地利用を含め可能性をさらに伸ばしていく」 --沖縄県は大規模会議施設(MICE)を計画している 「県はMICEの基本設計に一括交付金を活用したい考えだ。それには具体的需要や収支見込みなどの根拠が必要となる。県と協議しており、一括交付金の活用に適切に対応する」 --北方領土返還に向けて何に力を入れるか 「返還運動は私のライフワークだ。高齢化する元島民の思いをSNSなどで発信して世論を喚起し、国民運動として強力に推進したい。若者が北方領土を直接見て話を聞き、記憶を受け継いでいくことが重要だ」 --尖閣諸島(沖縄県石垣市)や竹島(島根県隠岐の島町)をめぐり、中国や韓国が挑発的行動を続けている 「尖閣諸島も竹島もわが国固有の領土であり、両国の動きは極めて遺憾だ。日本の領土に関する正確な理解が浸透するよう、特設サイトや展示施設、海外セミナーを通じて国内外の世論に働きかけていく」 --少子化対策は 「待機児童の解消や幼児教育の無償化に全力で取り組む。社会全体で子育て応援の機運を盛り上げていきたい」(宮野佳幸)