人間の「からだ」にとって「光」とは…「生物の体内時計」という「すごすぎる仕組み」

6月27日は「日照権の日」です。1972年に日本で初めて「日照権が法律上保護するに値する権利」であるという最高裁の判決が下されたことから、この日を「日照権の日」と制定されました。言いかれば、「日に当たること」は重要なことだと、認められた日と言えるでしょう。朝に始まり、夕にかげっていく日の光が差す時間は、私たちの活動の主要な時間帯です。時代が進んで夜の活動が増えても、私たちの身体にセットされた生体リズムは変わらず、24時間周期の昼夜の交替は、生命活動の根幹をなすものと言えるでしょう。では、この生体リズムは、生物進化の中でどうできてきたのでしょうか？　その大きなヒントが、私たちの身体の細胞の中に隠されていました。生体リズムの発生ついての考察を、『時計遺伝子』を参考に見てみます。