じつは、インカ帝国の繁栄は「わずか100年」ほど。その背後にある1万数千年のアンデス文明が遺した「超技術」

あの時代になぜそんな技術が!?　ピラミッドやストーンヘンジに兵馬俑、三内丸山遺跡や五重塔に隠された、現代人もびっくりの「驚異のウルトラテクノロジー」はなぜ、どのように可能だったのか？　現代のハイテクを知り尽くす実験物理学者・志村史夫さんによる古代技術に関するエピソード。前回に引き続き、現在のペルーで繁栄した「アンデス文明」について取り上げます。アンデス文明といえば、天空の城「マチュ・ピチュ」に、巨大な「ナスカの地上絵」を思い浮かべる方が多いことでしょう。今回は、ナスカの地上絵の謎について、当時の技術を考わせながら、検証していきます。