地震 「政府一体となり災害応急対策を進める」官房長官
加藤官房長官は、午前0時ごろから記者会見し「きのう午後11時8分ごろ、福島県沖を震源とする最大震度6強の地震が発生した。この地震による津波については、若干の海面変動がある可能性はあるものの、被害の心配はない。福島第一原子力発電所は、現在、確認中だが、女川原子力発電所、福島第二原子力発電所については、異常なしとの報告を受けている」と述べました。
加藤官房長官は、午前0時ごろから記者会見し「きのう午後11時8分ごろ、福島県沖を震源とする最大震度6強の地震が発生した。この地震による津波については、若干の海面変動がある可能性はあるものの、被害の心配はない。福島第一原子力発電所は、現在、確認中だが、女川原子力発電所、福島第二原子力発電所については、異常なしとの報告を受けている」と述べました。
13日夜に発生した福島県沖を震源とする地震で、震度5弱を観測した仙台市青葉区では、会社役員、梶尾弘晶さん(42)が「激しい横揺れだった。本棚の本が落下した」と振り返った。そして、東日本大震災の発生から3月で10年を迎えるのを前に起きたこととあって「東日本大震災のときのことが頭をよぎった」と声を震わせた。
震度3の揺れを観測した青森県六ヶ所村にある、使用済み核燃料の再処理工場について、事業者の日本原燃は施設に異常がないか確認を進めているということです。
菅義偉首相は13日夜、福島県沖を震源とする最大震度6強の地震を受け、(1)早急に被害状況を把握すること(2)地方自治体とも緊密に連携し、人命第一の方針の下、政府一体となって、被災者の救命・救助等の災害応急対策に全力で取り組むこと(3)国民に対し、避難や被害等に関する情報提供を適宜的確に行うこと-との3点の指示を出した。
新潟県の南魚沼市消防本部によりますと南魚沼市に住む80代男性が地震の直後に、避難しようとしたところ自宅の階段から落ち、頭にけがをしたということです。病院に搬送されましたが、意識はあり、命に別状はないということです。
福島県広野町役場によりますと、役場の1階部分の天井から水漏れが起きていて、水道管が破裂したのではないかということです。
震度5強を観測した塩釜市消防本部によりますと、塩釜市庚塚の県営住宅で火災が発生しましたが、火が燃え広がっている状況ではなく、これまでにけが人などの情報は確認されていないということです。
震度6弱の揺れを観測した宮城県石巻市によりますと、石巻あゆみ野駅のロータリーの周辺など市内2か所で水道管が破裂し、水漏れが起きているという情報が入っていて確認を急いでいます。
福島県相馬市の消防によりますと、常磐自動車道で土砂崩れがあり、車が巻き込まれているという通報があったということです。また、多数の通報があり、対応に追われているということです。
13日午後11時8分ごろ、福島県と宮城県で震度6強の揺れを観測する地震がありました。この地震で、▼NTTドコモ、▼auを展開するKDDI、▼ソフトバンク、▼楽天モバイルの4社はインターネットで安否に関する情報を登録したり確認したりできる災害用の伝言板サービスを始めました。
東京電力によりますと、福島第一原子力発電所と第二原子力発電所では、この地震による異常がないか、現在確認しているということです。
警察庁は今回の地震を受けて警備局長をトップとする「災害警備本部」を設置し、各地の警察署を通じて被害の状況などについて情報収集を進めています。警察は夜間で暗いため建物などから避難する場合は周囲の状況に十分気をつけるよう呼びかけています。
東京電力によると、地震後、東電福島第1原発の水処理設備やモニタリングポストに異常はみられないという。また、東北電力によると、宮城県にある女川原発の設備にも目立った異常はないという。
震度6強を観測した福島県相馬市内の状況について、相馬市役所の職員は「自宅にいたが、かなり強めに1分間くらい揺れた。本棚から本が落ちた。電気はついていて、自宅から市役所に出勤する道のりではガラスが割れるなどの変わった様子は確認できなかった。被害の状況を確認している」と話していました。
東京電力によると、地震後、東電福島第1原発の水処理設備やモニタリングポストに異常はみられないという。また、東北電力によると、宮城県にある女川原発の設備にも目立った異常はないという。
今回の地震について、地震のメカニズムに詳しい、東京大学地震研究所の古村孝志教授は、「震源の場所やメカニズムからみてプレートの境界で起きた地震とみられる。比較的震源が深いため津波の被害の心配はないが、規模が大きく、広い範囲で強い揺れを引き起こしたとみられる。この領域では、以前から地震活動が活発な事に加え、東北沖の巨大地震の影響も残っている。今後1週間程度は同程度の激しい揺れに注意が必要だ」と話しています。
東北電力によりますと、青森県東通村にある東通原子力発電所は、今のところ、地震による影響はないということです。
福島県などで13日夜、震度6強を記録した地震で、揺れを観測した地域を中心に停電が発生している。
震度4を観測した静岡県富士市の富士警察署によりますと、揺れのあと、市内で停電をしているという情報が複数寄せられているということです。地震が停電に関連しているかどうかは分からず、電力会社が詳しい状況を調べているということです。
13日午後11時8分ごろ、福島県と宮城県で震度6強の揺れを観測する地震がありました。この地震により、日本の沿岸では若干の海面変動があるかもしれませんが、津波の被害の心配はありません。
茨城県防災・危機管理課によりますと、午後11時15分現在、茨城県東海村にある運転停止中の東海第二原子力発電所を含む茨城県内の原子力関連施設から、異常があったという報告は入っていないということです。現在、原発周辺で放射線量を測定しているモニタリングポストの値などの状況を確認しているということです。
福島県と宮城県で震度6強を観測したことを受け、政府は13日夜、首相官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置した。加藤勝信官房長官が14日午前0時をめどに記者会見を開く。
福島県と宮城県で震度6強を観測したことを受け、政府は13日夜、首相官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置した。加藤勝信官房長官が14日午前0時をめどに記者会見を開く。