ウクライナ戦争、動き出す停戦へのモメンタム~大統領選の米国はそろそろ限度、武器支援もあと攻勢1回分ぐらいの声も
「ウクライナは、西側からもらった新鋭兵器でロシア軍を領内から叩き出す。プーチンはクーデターで叩き落される」。これが今まで、西側で優勢な見方。見方と言っても希望的観測で、実際の情勢は今、戦線の膠着と暫定的停戦の方向に動き出したのではないか? 米国で停戦を求める声が増えており、7月11~12日のNATOの首脳会議も、戦後のウクライナの安全保障に焦点を当てているように見える。米国では大統領選が始まるので、民主党側としてはこのあたりで戦火を止めさせ、支援の拡大とその失敗が民主党候補の足を引っ張るのを防ぎたいと思うだろう。