不確実性が高まり、トップダウン型が時代にそぐわなくなった。この先適応できるのは、どのような組織なのか。本連載では、元海上自衛隊海将である著者が、組織の8割を占めるフォロワー(部下)に着目し、上司の「参謀」に育て上げるために必要な考え方、能力について解説した『参謀の教科書』(伊藤俊幸著/双葉社)から、内容の一部を抜粋・再編集。リーダーシップ一辺倒の組織を、自立型の臨機応変な組織に改革するカギを探る。
第1回目は、アメーバ経営、ウクライナ軍、米国海軍など柔軟性のある組織に共通する「フォロワーシップ」について解説する。