千代田区より広い製鉄所をIoT化、日本製鉄「大スケールDX戦略」の進め方大規模で複雑な生産プロセスを可視化し、迅速な意思決定に活用する - ニュース・経営
国内最大手の鉄鋼メーカー、日本製鉄。かつて「産業の米」とも呼ばれた鉄鋼業をリードし続ける同社は、1960年代からICT活用に力を入れてきた。それほど早くから取り組んだ理由は、広大な敷地と複雑な生産プロセスを有する製鉄所において、デジタルの導入は「なくてはならないもの」だったからだ。 さらにその積み重ねを活かし、近年は全社的な業務プロセス・生産プロセス改革の一環としてDXを推進している。このDXには、コンセプトとなる2つの柱がある。蓄積された膨大なデータを横断的に結合する「つなげる力」と、データを課題解決や意思決定に活用して競争力を強化する「あやつる力」だ。一体どのように進めているのだろうか。同社のDXをリードする情報システム部長兼任 執行役員の星野毅夫氏に聞いた。