ファストリ、デジタル化でサプライチェーンを“完全可視化”する本当の狙い原材料生産から商品販売まで追跡、「売上向上」に直結するDXへの取り組みも - ニュース・経営
一口に「デジタル化」といっても、その中身はさまざまだ。請求書のペーパーレス化、顧客窓口でのAI活用、アプリと最先端テクノロジーを掛け合わせ、ライドシェアのような新しいビジネスモデルを構築することが「デジタル化」と一括りにされることもあるが、本来はまったくレベルが異なる。デジタル化の最終目標であるDXを目指す多くの企業にとって、そこへ到達するまでのプロセス、各レベルで求められる施策を把握できれば、「デジタル化」への理解が深まり、より戦略的に、そして着実に変革を推し進められるのではないか。 本連載では、『世界のDXはどこまで進んでいるか』(新潮新書)の著者・雨宮寛二氏が、国内の先進企業の事例を中心に、時に海外の事例も交えながら、ビジネスのデジタル化とDXの最前線について解説する。第2回は、情報基盤を活用し、原材料生産から商品の企画・販売まで、サプライチェーンの可視化を進めるファーストリテイリングのデジタライゼーションについて解説する。