国の放射線審議会は25日の総会で、東京電力福島第1原発事故後に策定された除染の目安となる空間放射線量毎時0・23マイクロシーベルトについて、改めて実態との乖離(かいり)を指摘した。それでも見直しを求めない背景には、数値が「安全基準」として浸透したことがあり、要因には空間線量と個人が被曝(ひばく)する線量の混同が挙げられる。審議会でも「数値だけ伝えても意味がない」として、数値の意味合いや不確実性について説明不足だったとする反省の声が漏れた。
厚生労働省の「毎月勤労統計」調査が不適切だった問題は、政府の22の基幹統計でも不適切手続きが発覚し、霞が関全体を揺るがす事態に発展した。厚労省分割論が再浮上する可能性があり、自民党は行政改革推進本部(本部長・塩崎恭久元厚労相)で、中央官庁の組織の在り方について議論することになりそうだ。28日召集の通常国会は波乱含みの展開が予想される。
埼玉県警上尾署は25日、交通事故で転倒した女性の人命救助に貢献したとして、埼玉県内で合宿中の柔道オーストラリアナショナルチームスタッフのカイリー・コーニグさん(43)とベンジャミン・ドネガンさん(35)、木村仁さん(45)の3人に感謝状を贈呈した。
政府の56ある基幹統計の半数近い22統計で不適切な手続きが見つかった問題は「統計には間違いはないはず」と思い込む無謬(むびゅう)性に官僚組織が対応できない実態をさらけ出した。
東京・歌舞伎町の交番で男性巡査(23)にはさみを突き付けて脅したとして、警視庁新宿署は25日、公務執行妨害の疑いで住所不定、無職、富施正男容疑者(46)を現行犯逮捕した。巡査にけがはなかった。同署によると、「コンビニで強盗しようと思い、警察官の拳銃が必要になり、奪うつもりだった」と話し、容疑を認めている。
総務省は25日、昨年12月に発生したソフトバンクの大規模な通信障害を受け、NTTドコモとKDDI(au)に通信設備の緊急点検を要請したことを明らかにした。障害の原因となったソフトウエアの信頼性を中心に検証し、防止策などを確認する。個社の通信障害に対して業界全体に対応を求めるのは異例。
菅義偉官房長官は25日の記者会見で、厚生労働省の「毎月勤労統計」の調査が不適切だった問題で、外部有識者による特別監察委員会が調査を追加で行うことについて、24日の閉会中審査に触れ「国会審議の指摘を真摯に受け止め、特別監察委の委員によるヒアリングなどの調査をさらに行ってもらうことにした」と説明した。
メンバーをめぐるトラブルなどで運営に批判が出ているアイドルグループ「NGT48」をめぐり、25日夜、新潟市で開かれた公演で、新たに就任した活動拠点の責任者、支配人が集まったファンに一連の問題を謝罪しました。
行方がわからなくなっている女子大学生の53歳の父親が25日夜、栃木県内の自宅でNHKの取材に答えました。
沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設計画に伴う名護市辺野古沖の埋め立てへの賛否を問う県民投票をめぐり、実施しない方針から実施に転じた5つの市のうち沖縄市の市長が、県が予定する来月24日の投票は可能だと県に伝えたことがわかりました。残る4つの市の事務担当者も来月24日の投票は可能だとしているということで、今後、それぞれの市長が最終的に判断することになります。
シンガー・ソングライター、岡崎体育(29)が25日、東京・渋谷のNHKホールでホールワンマンツアー「エキスパート」のファイナル公演を開き、ニューアルバム「SAITAMA」からの楽曲を中心に「からだ」など21曲を歌い約3600人を楽しませた。
歌手、前川清(70)の次女、侑那(ゆきな、27)が「Yu」の名でボーカルを務める2人組ロックバンド「Dire Wolf(ダイアーウルフ)」が25日、東京・渋谷スターラウンジでメジャーデビュー記念ライブを開いた。
合併を目指す国民民主党の玉木雄一郎、自由党の小沢一郎両代表は25日、国民民主党のインターネット番組で対談した。小沢氏は両党の合併について「国民のための政権を作る。全野党の結集の第一歩となるようにしたい」と述べ、合流が成功した場合はさらに他の党派にも結集を呼びかけていく考えを示した。
国民民主党と立憲民主党の間で参院の主導権争いが過熱している。将来の合併を視野に統一会派を組んだ国民民主、自由両党に対抗し、立憲民主党は社民党との統一会派を結成。野党最大会派の議席が27の同数で拮抗する事態になっているからだ。熾烈なつばぜり合いは夏の参院選での共闘にも影を落としかねない。